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GA4初心者必見の基本的な使い方・データの見方【2025年】

ハシビィくん

GA4を導入したっすけど、どこを見ればいいか、何を見ればいいかわからないっす。

カピーさん

それなら基本的な項目に絞って説明していくぞ!

今回取り上げるのGA4の「ここを見ておけばまずはOK」という基本的な内容になります。Webサイトの運用方針や問題点によっては、今回の内容では不足な場合がございますことをご了承ください。

目次

GA4(Google アナリティクス 4)とは?

GA4とは、Googleが提供するアクセス解析ツール「Google アナリティクス」の最新バージョンです。

アナリティクスのホーム画面

ウェブサイトやアプリに訪れたユーザーの行動を詳細に分析でき、マーケティングやサイト改善に役立てることができます。

GA4でできること

  • ユーザー属性の把握
     年齢・性別・地域など、サイトを訪れたユーザーの傾向がわかります。
  • 行動の可視化
     ページの閲覧数、遷移経路、離脱ポイントなどを分析し、ユーザーの行動を理解できます。
  • 成果の測定
     コンバージョン(購入・問い合わせなど)の達成状況を把握できます。

なぜGA4が重要なのか?

GA4は「ユーザー中心の分析」が強化されており、イベントベースで行動を追えるのが特長です。
単なるPV(ページビュー)だけでなく、スクロール・クリック・動画再生などの細かな動きまで追跡可能。

仮説を立てた上でデータを見ることで、サイトの問題点や課題の特定・改善施策の立案が可能になります。

UA(旧Googleアナリティクス)との違い

ユニバーサルアナリティクス(UA)は、従来利用されていたGoogleアナリティクスの規格。GA4とUAの違いとして、大きく5つ挙げられます。

1. 計測の仕組みの違い

  • UA:ページビュー中心の「セッションベース」
  • GA4:ユーザーの行動(クリック・スクロールなど)を捉える「イベントベース」
    → より柔軟で詳細なユーザー行動の分析が可能に。

2. クロスプラットフォーム対応

  • UA:主にWebサイトの解析が中心
  • GA4:Webサイトとアプリのデータを一元管理
    → ユーザーの横断的な行動(PC→スマホなど)も把握できる。

3. ユーザー中心の設計

  • UA:セッション単位のデータ分析が主軸
  • GA4:ユーザー単位での行動追跡にフォーカス
    →個々のユーザーのライフサイクル分析(獲得→エンゲージメント→維持)がしやすい。

4. レポート構成とUIの違い

  • UA:あらかじめ決まったレポート構成が中心
  • GA4:自由にカスタマイズできる「探索レポート」やダッシュボード中心
    →必要な情報を柔軟に抽出・分析できる。

5. クッキー規制とプライバシー対応

  • UA:クッキーに強く依存
  • GA4:クッキー以外の方法(モデリングなど)も活用して計測
    →プライバシー強化の流れに適応した仕様。

GA4(Googleアナリティクス)の画面の見方について

まずはGA4の基本的な画面の見方についてご説明いたします。

GAには5つのメニューがありますので、各項目の簡単な役割は以下のようになります。

ホームWebサイトの概況・分析情報
レポート標準的なレポート(基本項目を確認できる)
探索自由形式でレポートを作成
広告コンバージョン経路の分析
管理プロパティ・イベント等の設定

この後各項目についての説明とさせていただきます。

ホーム

GA4にアクセスすることで、表示される最初の画面がホーム画面になります。ホーム画面では、GA4で計測しているWebサイトやアプリの概況、分析情報を確認できます。

ユーザー数やイベント数、コンバージョン数といった項目や、多く見られたページ・流入元などを一目で確認できます。

ホーム画面にて赤枠が特に利用頻度が高い項目

ホーム画面で確認できる情報例は以下になります。

  • ユーザー数
  • イベント数
  • 多く見られたページ
  • 流入経路別のセッション数
  • 直近30分のユーザーの行動

レポート

レポート画面は、ユーザー属性やデバイス、集客チャネルなどの基本的なデータを確認したいときに見ます。「標準レポート」や「基本レポート」と呼ばれることが多いです。

リアルタイム直近30分のユーザー行動
レポートのスナップショット全体の状況を一覧で確認
ユーザー属性ユーザーの年齢や性別などを確認
テクノロジーユーザーが使ったデバイスやブラウザを確認
ライフサイクルユーザーの流入経路やサイト内での行動を確認ト
集客ユーザーが流入した検索エンジンや広告、SNSなどの経路を把握
エンゲージメントユーザーがサイトで起こした資料ダウンロードなどの行動
収益化ECサイトの購入数や経路など、収益に関する情報の確認

探索

探索レポートは、標準レポートでは確認できない詳細な分析データを使用したいときに利用します。

また標準レポートにない指標でレポートを作成することができるので、柔軟性が高いのも特徴です。

自由形式ディメンションや指標を選択し、表やグラフ、マップなど様々な形式でレポートを作成
ファネルデータ探索ユーザーがコンバージョンに至るまでの行動経路を分析し、どのステップで離脱しているかを把握
経路データ探索ユーザーが辿った経路をツリー形式で表示し、特定のアクションへの誘導状況を分析
セグメントの重複異なるユーザーセグメントを比較し、特定の行動パターンや共通点を分析
コホートデータ探索共通の属性を持つユーザーのグループが時間経過にともなってどのように行動したかを分析
ユーザーのライフタイムユーザーのLTV(ライフタイムバリュー)を評価

広告

広告は、Google広告やその他広告と連携して広告運用の効果を測定する機能です。Web広告を出稿していなくても分析として使用可能です。

最もコンバージョンに貢献した流入チャネルや、コンバージョンに至るまでのタッチポイントを詳細に分析できます。また、広告流入のデータに大きな変動があった場合は「インサイト」に通知されます。

管理

管理画面では、アカウント設定やプロパティ設定、重要な「イベント」や「カスタム定義」の設定とGA4の様々な項目の設定ができます。

とくに、使用頻度の高いものは、イベントです。GA4のイベントとは、ユーザー行動を計測する基本単位です。例えば、イベントに資料請求クリックや内部リンククリックなどを設定することで、ユーザー行動をより細かく分析できます。

GA4(Googleアナリティクスのメニュー別の基本的な使い方

ここからは、GA4で使用頻度が高い機能を紹介していきます。

ユーザー

サイトに訪れたユーザーの年齢や性別、地域(位置情報)などが確認できます。

ユーザー情報を確認するには、
「レポート→ユーザー属性→ユーザー属性の詳細」へという順に操作してください。

確認したいディメンション(地域・性別・年齢など)を選択することができます。ですが、性別・年齢などのデータは「Unknown(不明)」として一部データが表示されないケースがあります。こちらはプライバシー保護の観点によるものです。

ユーザーのデバイス

ユーザー属性の詳細として、さらに深い情報を確認することができます。ここでは一例としてデバイスを条件に加えたデータの確認方法を紹介していきます。

先ほどまでの「ユーザー属性の詳細」まで操作を進めていき、右上にある「レポートカスタマイズ→レポートデータ(ディメンション)→ディメンションを追加→デバイスカテゴリ→適応」とすると、ユーザー属性の詳細の1項目として「デバイスカテゴリ」を表示することができます。

PCとスマホでは見え方や情報の受け取り量が異なっていきます。デバイス別に分析することで、サイトを効果的に運用するヒントを見つけることができます。

ユーザー分析でできること
  • ユーザーの年齢や性別を確認できる
    → 想定ターゲット層とのズレを発見し、コンテンツや広告戦略の見直しに活用
  • ユーザーの地域(国・都道府県など)を把握できる
    → ローカル施策やエリア特化のコンテンツ展開に役立つ
  • 言語設定を確認できる
    → 多言語対応の判断材料として使える
  • 新規ユーザーとリピーターの割合がわかる
    → リピーター向けコンテンツや再訪問促進施策を検討可能
  • 使用デバイス(PC/スマホ/タブレット)を確認できる
    → モバイル最適化・レスポンシブデザインの改善に活用
  • ユーザーごとのエンゲージメント(滞在時間・スクロールなど)を測定できる
    → UX改善や記事の質向上の指標になる

集客

「集客」はWeb検索や他サイトからのリンクなど、どのような経路でサイトに辿り着いたのかを確認することができます。

操作手順
  • レポートを選択
  • 左側のメニューより「集客」→「ユーザー獲得」を選択
  • ディメンションを「セッションのデフォルトチャネルグールプ」に設定

デフォルトチャネルグループが項目としてありますが、こちらはユーザーの流入経路をルールに基づいた分類のグループになります。

この「集客」でチェックしたいのは「エンゲージのあったセッション数」です。

この項目から分かることは、

観点説明
流入チャネルの質どのチャネル(Organic, Social, Direct など)が関心の高いユーザーを連れてきたかがわかる
広告の効果測定広告からの訪問者がしっかりエンゲージしているかどうかを測れる
コンテンツの初期興味喚起LPや記事の最初の掴みが効いているかの間接的な指標になる

UA時代にはありました「直帰率」の代わりに「エンゲージ」が用意されています。「エンゲージメント時間」「エンゲージメントのあったセッション」などが「直帰率」を近い扱いでデータを見ることができます。

  • 旧UAでは「1ページだけ見て離脱したら直帰」
  • GA4では「10秒未満・イベントなし・1ページのみ → 直帰」
集客分析でできること
  • 流入チャネル(例:検索、SNS、広告、ダイレクトなど)を分類できる
    → どの集客手段が効果的かを可視化
  • 参照元/メディア(例:google / organic、note / referral)を確認できる
    → 各メディアの成果を比較し、提携や投稿方針を最適化
  • UTMパラメータ(utm_campaign等)を使ってキャンペーン別に測定できる
    → SNS投稿、広告、メルマガ単位での効果測定が可能
  • ランディングページ(最初に訪問したページ)を確認できる
    → 外部施策との相性が良いページの特定と強化に使える
  • コンバージョンにつながったチャネルや媒体がわかる
    → 成果を出している流入経路を特定し、ROIの高い施策へ予算集中
  • 初回 vs 再訪問ごとの流入経路も見られる
    → 新規向け・リピーター向けの導線設計に活かせる

エンゲージメント

「エンゲージメント」は、Webサイト上でのユーザーの操作を確認する項目になります。
ここでは2つの項目を使う頻度が高いので、ピックアップしております。

ページとスクリーン

「ページとスクリーン」は、各ページがどのくらい閲覧されているかを確認することができます。

操作手順
  • 左側メニューより「エンゲージメント→ページとスクリーン」と選択
  • 確認したい期間を右上より設定
  • 確認したいディメンションを設定

ディメンションを変更することで、ページタイトルやURL別を選択することができます。

ページとスクリーン分析でできること
  • 各ページのページビュー数(表示回数)を確認できる
    → 人気コンテンツや強化対象コンテンツの特定に使える
  • ユニークユーザー数(実際の訪問者数)を測定できる
    → PVとの比率でリピーターや回遊の傾向を把握
  • 平均エンゲージメント時間(滞在時間)を確認できる
    → ページ内容の充実度や読みやすさの指標として活用
  • スクロール率、クリック、動画再生などのイベントを分析できる
    → CTAの配置・ボタンの見直し・導線改善に使える
  • 離脱ページ(セッション終了ページ)を特定できる
    → 離脱されやすいページのUIやコンテンツを改善
  • コンバージョンイベントとの関連を確認できる
    → 成果につながるページや導線の分析に活用

ランディングページ

ランディングページは、ユーザーが1番最初に見た(たどり着いた)ページになります。

操作手順
  • 左側メニューより「エンゲージメント→ランディングページ」と選択
  • 確認したい期間を右上より設定
  • セッション数やコンバージョンなどの項目をチェック

コンバージョン(キーイベント)に関しては、設定前の場合は表示されていない場合がございます。その際には、「探索」から設定を進める必要がございます。

Googleアナリティクスでの「ランディングページ」としてカウントされる対象

  • SNS経由(X / Instagram / Facebookなど)
  • 検索エンジン経由(Google, Bingなど)
  • noteや他のブログなど外部サイトからのリンク
  • ダイレクトアクセス(ブックマークやURL直接入力)
ランディングページ分析でできること
  • どのページが最もよく入口になっているかが分かる。
  • SNSやnote、検索などどこから来ているかの流入元(参照元/メディア)との組み合わせで見ると、効果の高い流入チャネル×ページが明確になる。
  • ランディングページごとに直帰率(GA4では「エンゲージメントなしの割合」)や平均エンゲージメント時間を確認。
  • 「多くの人が入っているのにすぐ離脱している」ページは、内容の見直しや導線設計の改善対象になる。
  • 検索からの流入が多いランディングページを特定 → どんなキーワードや意図で来ているかを想定できる(Search Consoleと連携すればさらに明確に)。
  • SEOで上位表示されているページの傾向を分析し、他ページにも展開できる


GA4でさらに詳細な情報を知りたい場合は?

ここまで紹介したGA4の標準レポート機能を使えば、アクセス解析の基本的なデータを確認することはできます。ただし、より詳細なデータを分析したいのなら、GA4の別機能や別ツールを使うのがおすすめです。

ですが、まずは標準レポートを一通り使ってみるのをおすすめします。まずは標準機能が名前通り“標準”となります。

物足りなさを感じたり、標準レポート以上の分析でWebサイト運用の改善点を探したい時に活用するのがおすすめです。使い初めの段階でレポートを複数使っても指標を持っておらず、うまく使えないケースが多いので、標準レポートで使い方を覚えていきましょう。

まとめ:GA4初心者必見の基本的な使い方・データの見方

GA4(Google アナリティクス 4)は、ユーザー行動をイベントベースで分析できる次世代のアクセス解析ツールです。従来のUA(ユニバーサルアナリティクス)とは仕組みも画面も大きく異なり、GA4では「ユーザー中心」「クロスデバイス対応」「プライバシー配慮」に優れた設計になっています。

まずは「ホーム」「レポート」「探索」などの標準機能を使いながら、ユーザーの属性、流入経路、ページ別の行動を確認し、仮説を立てて改善につなげる使い方が基本です。

ランディングページやエンゲージメントの指標を使えば、流入と成果の関係、離脱ポイントなども見えてきます。

GA4初心者必見の基本的な使い方・データの見方
  • レポートの「ユーザー」「集客」「エンゲージメント」で基本を押さえる
  • GA4は「イベント中心」で動いている
  • 最初は「標準レポート」で十分!慣れたら「探索」で深掘り
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